こんにちは、kusaoです。
職場ではデスクワーク中に足がかゆくなったので靴を脱いだ瞬間、上司に無言で窓を開けられたことがある、kusaoです。
そんな私はいろんな足の臭い対策グッズを試してきましたが・・・ホントに毎年たくさんのアイテムが発売されていますね。 全部買ってたらあっという間に破産するくらい・・・
さて、足の臭い対策の商品は、大きく
- 足
- 靴下
- 靴(インソール含む)
の3つの部位別に分けられます。 それぞれにちゃんと効果を発揮するものもあれば、あれ?イマイチだな?というものまで・・・
これまで、いろいろとニオイ対策を試してみて分かったことがあります。

- 足
- 靴下
- 靴(+インソール)
この3つの消臭対策を同時にしないと、しっかりと消臭効果を発揮してくれません。
何か一つでも欠けると、すぐ臭くなってしまいます。
いくら性能のよい消臭靴下を履こうとも靴が臭ければあまり意味がないし、靴が無臭でも足が臭ければ結果的にクサくなってしまう・・・
当ブログでは、これまで「足」「靴下」「靴(+インソール)」の部位別で臭い対策を解説してきましたが、この記事では「足の臭い問題の全体像」をお伝えできればと思っております。
大変そう?
大丈夫、慣れてしまえばラクチンです。
足が臭い原因とは

まずは足が臭くなる原因についてですが、
- 足に繁殖した雑菌が出す臭い成分
- いわゆる「疲労臭」
大きくこの2つに分けられます。一つずつ見ていきましょう。
足に繁殖した雑菌が出す臭い成分
臭い成分とは「イソ吉草酸」「イソ吉草酸エチル」「酢酸」など。 酸と言う名前がついていることから分かるように、酸っぱいニオイがします。

しかもこれらの物質はほんのちょっと存在しても敏感にニオイが分かるというのが鬱陶しいところ。
だから、軽くシャワーで流すくらいでは取り切れません。
では次に、雑菌が繁殖する条件を見ていきましょう。 具体的には3つあります。
繁殖温度は20~40℃
まず、繁殖温度について。
雑菌は15℃以上で活動をはじめ、活発に繁殖する温度は20~40℃付近です。 この範囲なら、温度が高い方が繁殖速度がアップします。
足の皮膚表面温度は、室温にもよりますが、おおむねこの温度帯に入っています。ですから、雑菌は24時間365日活動していると思ってもらって大丈夫です。

そのうえ、日中は靴を履くことで熱がこもります。
大手メーカー「エステー」が公表したデータによると、ビジネスシューズを一日履きっぱなしだと、常に30℃以上だったそうです。
ということは、サラリーマンならほとんどの時間帯で雑菌が繁殖しやすい条件を満たしていますね。
湿度60%以上はどんどん繁殖
温度だけではありません。雑菌は湿気があると繁殖します。特に湿度が60%以上あるとその繁殖速度もググっと大きくなります。
足は体の中でも特に汗をかきやすい部位です。その量は、普通に生活しているだけでも一日約200ml、およそコップ一杯分。 運動したり、気温が高ければさらに増えます。 足というのは、雑菌にとっては十分すぎるくらい湿気がたっぷりなんですよ。

先ほど「エステー」の調査結果についての話をしましたが、ビジネスシューズの中は熱や水分が逃げにくいため、常に高温多湿。
ビジネスシューズを履いて10分後の湿度は、なんと100%!
さらに、夏の暑い時期なら湿度が90%を下回ることはなかった、というデータもあります。
足裏にはエサがいっぱい
雑菌は垢や古い角質が大好きです。
もともと足の裏の角質は分厚くなっているので、角質は豊富。しかも、汗で蒸れているから皮膚が柔らかくなって剥がれやすいんです。
というわけで、きちんと角質ケアしないと足は雑菌のエサまみれになっちゃいます。
足は雑菌が繁殖する条件がそろっています

ここまで見ていただいて分かるように、足は雑菌が繁殖しやすい条件がそろっています。
普通に生活している限り、雑菌の繁殖を止めることはできません。

つまり、足が臭くなるのはある意味当然だといえるわけですよ。
じゃあ具体的にどうすればいいの?という点については、後ほど解説します。
では次に、もう一つの疲労臭について見ていきましょう。
②いわゆる「疲労臭」
激しい運動をしたときや、お酒を飲んだ時などに、ツーンとおしっこ臭いニオイがした経験はありませんか?
実は、あれこそが「疲労臭」と呼ばれるニオイ。 原因は、肝臓の疲労です。
肝臓がアンモニアを処理しきれない!
激しい運動で疲れを感じた時、同じように肝臓も疲労しています。
肝臓には、有毒物質であるアンモニアを尿素に分解するという大切な役割があります。ところが、肝臓が疲労するとアンモニアを分解する力が弱まります。すると、分解しきれなかったアンモニアが血流に乗って全身を巡り、汗とともに体の外へ排出。 この時にツーンと臭うわけです。
運動以外にも、お酒に含まれるアルコール(エタノール)によって肝臓の働きが鈍くなります。 お酒の席で足がいつもより臭い気がするのはこのせいです。

しかも、お酒の効果で体温があがって汗をかきやすくなるので、余計にニオイやすいです。
足だけじゃない!靴下や靴が臭くなるワケとは

ここまで足の臭いの原因について見てきました。
ですが、この臭いは足だけにとどまりません。汗と一緒に靴下→インソール→靴へと移っていきます。
靴下が臭くなるワケ
靴下には、足の保護や汗の吸収といった役割があります。
ただ、前章で述べたように足は大量の汗をかきます。コップ一杯分の水の中に靴下を突っ込んでいるような状態をイメージすると分かりやすいでしょう。
そんなもん乾くかーーーーー!!って感じですよね。
ですから、常に湿気をたっぷり含んだ靴下は、雑菌が繁殖する条件を満たしています。そのうえ、足から体温が伝わって暖められ、足から剥がれた角質が靴下に引っかかっています。エサも豊富です。
これで臭くならないわけがありません。
インソールが臭い理由
足の汗腺(汗が出るところ)は、足の裏側にしかありません。
つまり、足や靴下の中で最も湿気ている場所は足の裏。 足の裏が一番ニオイがキツイ部分ということです。

実際には、靴下を伝わって足全体に汗やニオイが移っていきます。
靴を履いた時に、この一番臭い部分が触れるのがインソール(中敷き)ですよね。 靴下からの湿気やニオイが移ることでインソールが臭くなっていきます。
靴が臭いワケ
インソールが臭くなってしまえば、あとは靴全体に臭いが移るのは時間の問題です。
靴下を介して靴の中全体に汗やニオイが移っていきます。しかも靴の構造上、汗や熱が逃げません。雑菌にとってこれほど繁殖しがいのある場所もないでしょう。
こうしてどんどんと雑菌が増殖し、ニオイをまき散らすんです。 このせいで、外出先で靴を脱いだらニオイがしたり、私のように靴がケモノ臭くなってしまうんです。
しかも、足や靴下と違って、靴は毎日洗えないですよね。ですから、きちんと対策しないと次に履いた瞬間から足が臭くなってしまいます。
足・靴下・靴(インソール)のニオイは循環します

これは非常に大事なことなのですが、ニオイは「足」⇔「靴下」⇔「靴」をぐるぐる回ります。
足がきれいな状態でも靴下が臭いとあっという間に足も臭くなるし、靴が臭い(あるいは雑菌が生きている)状態で履いてしまうと、あっという間に足や靴下が臭くなります。
つまり、「足を丁寧に洗う」「消臭靴下を履く」「靴を洗う」など、「足」「靴下」「靴」それぞれの対策自体は間違っていなくても、3つとも同時にやらないと、あまり効果を感じられないんです。
「毎日消臭スプレーしてるのに、靴がずっと臭いんですけど・・・」
と悩む方も多いかと思いますが、これは「靴」のニオイ対策しかしていないからそう感じているだけ。
大事なことは、3つともきちんと対策していくこと。次の章から、具体的な対策方法を解説していきます。

足
そもそも足から汗や雑菌のエサ(垢や角質)が出るのですから、3つの中で最も重要な部位ですね。
まずは、すぐにでもできるテクニックからご紹介。
爪は短く
雑菌のエサとなる垢は、爪と皮膚の間にたまりやすくなります。定期的に爪を切って、雑菌に繁殖させるスキを与えないようにしましょう。
足はできるだけ乾燥
足は、体の中でも汗をかきやすい部分。なので、できるだけ乾燥させるようにしましょう。
私は、家の中では基本的に裸足です。職場でも、靴が脱げる状態なら靴を脱いで少しでも乾燥させるようにしています。
こうしたコツを知ったうえで、足の臭い対策を見ていきましょう。
足はちゃんと洗いましょう
ずばり、足の臭いの根本的な解決策は毎日ちゃんと足を洗うこと。
ただし!
ニオイが気になるからといって、ゴシゴシ洗ってしまうと余計に足が臭くなる場合があります。そこで、次の3つのポイントを押さえて足を洗うことが大切です。
雑菌をほどほどに除去する
この”ほどほど”というのがポイントです。
根こそぎ除菌すると、足の表面の菌バランスが崩れて悪玉菌が繁殖し、臭い成分を出してしまうんですよね。
雑菌のエサを洗い落とす
人間もそうですが、雑菌も食べ物がなければ繁殖できません。
エサとなる角質や垢をきちんと洗い落としましょう。
洗い終わったら、足を乾燥させる
雑菌が生存できる環境をいったん無くすためです。保湿したい気持ちは分かりますが、一旦乾かしてから、あるいは保湿クリームの量を減らすといった工夫が必要です。
これらのポイントを抑えて正しく足を洗うことで、足のニオイは改善されます。さらに詳しい足の洗い方についてはこちらの記事が参考になります。
→足を洗うなら固形石鹸を選ぼう!正しい洗い方でニオイケアしませんか
私はアニセ薬用石鹸一択
足の洗い方の詳しい解説記事でも書いていますが、足を洗うなら固形石鹸がおすすめです。
ですが、固形石鹸といってもピンキリ。 安かろうが高かろうが、大事なことは上で述べた3つのポイントを抑えた石鹸を使うこと。
色々試した結果、私の結論は「アニセ薬用石鹸使ってたらOK」です。足専用石鹸を謳うだけあって、足の臭いを取るのに必要なモノがすべてそろっています。
→アニセ薬用石鹸は1週間で消臭効果を実感!口コミを検証してみました
それでもニオイが気になるなら消臭クリームも使おう
足もバッチリ洗ったけど、何だか臭いが気になる・・・、あるいは今日は絶対臭わせたくない!というのであれば、朝出かける前と夜寝る前に消臭クリームを塗っておくとよいです。
ノーノースメルという消臭クリームは除菌だけでなく角質ケアもしてくれるので、使い続けると臭いにくくなる足が手に入りますよ。
⇒【妻にほめられた】ノーノースメル効果で1日中サラッと快適&防臭!
靴下

靴下には、足から出た汗の他にも垢や角質などがくっついています。
当然蒸れるし、足の体温も伝わるので、雑菌にとって居心地が良い環境です。 ですから、少しでも通気性や吸水性に優れた靴下選びが重要になってきます。
一般的に天然繊維の靴下のほうが、化学繊維の靴下より通気性や吸水性に優れています。ですから、天然繊維を多く使用した靴下を履くと良いですよ。
靴下の繊維については別記事で詳しく解説してます。
→靴下が臭いと悩んでいるなら…靴下の正しい選び方と洗い方を知ろう!

とはいっても、実際には天然繊維と化学繊維との混合タイプがほとんどです。天然素材100%靴下もあるにはありますが、数が少ないうえに高価だし、耐久性は劣ります。
五本指靴下のススメ
また五本指靴下は、指の間の汗をしっかり吸収してくれるので、ニオイを抑えるのに効果的。
通常のソックスタイプだと、足の指の間がくっついているので、汗やニオイがこもります。 足の中で一番臭い部分が足の指の間。 五本指靴下なら、一本一本の指が独立するので汗やニオイを抑えてくれます。
水虫対策や足指の血流改善による冷え性対策、さらには指一本一本に力が入りやすくなるので、スポーツにもおすすめです!
→足の臭いと水虫の関係とは?そのニオイ、放っておくとキケンかも!?
→足が臭い?なら、五本指靴下を履くべし!実はすごいぞ五本指靴下!
消臭靴下のおすすめは?
一番手っ取り早く消臭効果を実感したいなら、消臭靴下です。
とはいっても、消臭靴下の中にはホントに消臭してるの?と疑いたくなるような商品もザラです。
これまでたくさんの消臭靴下を試してきた私が、おすすめの消臭靴下をランキングしてみました。どれを買ったらいいの?と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
⇒サラリーマンの強い味方!おすすめの消臭靴下をランキングしました
靴

足や靴下は毎日洗えても、靴は毎日洗うわけにはいきませんよね? ということは、靴はあなたの汗や汚れを日々タップリと吸い込んでいます。
そんな汗まみれ、ニオイまみれの靴を玄関に脱いだまま一晩置いたからって、湿気やニオイは完全には抜けません。
靴の臭い対策のポイントもやはり「乾燥」です。
とにかく、履き終わった靴はしっかり乾燥させてニオイと湿気を取ってしまいたい。 そのために、靴は2~3足をローテーションするようにしましょう。 こうすれば靴も長持ちするので一石二鳥です。
それでも、普段履いているだけで大量の汗をかいてしまいますよね。 この汗を利用した消臭パウダーが「デオストップ」というアイテム。 ミョウバンが水(汗)と反応すると除菌効果を発揮するので、靴に振りかけて履いているだけで除菌されていきます。

いや、これはもっと知られてもいい商品だと思ってます。
靴の消臭パウダーと言ったら「グランズレメディ」が有名ですが、でおストップの方が断然使いやすかったですよ。
→【リピート決定】デオストップの口コミ満足度が高い!使い方もラクチン
インソール

インソールは毎日取り外してますか?
既に述べたように、インソールは靴の中でも最も臭い部分です。
基本的には洗えないインソールですから、しっかり乾燥させないとニオイはなかなか取れません。できればインソールもローテーションさせるのがベストです。 ちなみに、インソールは消耗品ですので、定期的に取り換えてあげましょう。
ボロボロになったインソールで歩くと足への負担が大きくなり、それが足汗の増加につながります。
→ストレスのせい?あなたの足が臭いのは心と体が疲れてるからかも?
靴の臭いが気になったら消臭インソールを使うのも手です。 ホントに消臭効果のあった消臭インソールランキングをまとめたので、気になる方は是非ご覧ください。
⇒履き心地も大切!おすすめしたい消臭インソールをランキングで紹介!
その他、ちょっとした消臭のコツ

ここまで見てきた方法以外にも、おばあちゃんの知恵袋的な消臭テクニックがあるので紹介しておきます。
新聞紙を靴の中に入れる
突然の雨に濡れてしまった靴を乾かすために、新聞紙を詰めたことありませんか? 実は、新聞紙は湿気だけでなく、ニオイも吸ってくれるんです。
新聞紙をくしゃくしゃしたら、履き終わった靴の中や玄関、靴箱などに入れておくだけでも除湿・消臭できます。
重曹で除湿・消臭
お掃除グッズでおなじみ重曹は、除湿効果があります。 さらに、重曹がアルカリ性であることから、イソ吉草酸などの酸性物質を中和してニオイを無くすことができます。
そこで靴に振りかけておけば、次に履く時までにニオイと湿気を取っておくことができます。

除菌効果はないので要注意です。
その他、重曹を使った消臭対策については別記事で詳しくまとめました。
→重曹で足の臭いが取れる!?試して分かった、効果的な使い方とは?
まとめ
足の臭い対策で覚えてほしいことは、足・靴下・靴の3点を同時に対策しないとお意味がないよ、ということです。
そのためには雑菌の繁殖を抑えることが重要。除菌やこまめな乾燥で、雑菌が繁殖できる環境をなくすようにしていきます。
最初は面倒に思うかもしれませんが、慣れればカンタンです。足が臭くなくなると、大げさではなく毎日を明るく過ごせるようになります。

外出先でも堂々と靴を脱げるようになった!
だけじゃなくて「堂々と靴を脱げる」という心の余裕ができ、自信を持って生活できるようになった、というのが大きいと思います。
今からでも対策すれば、確実に足の臭いは減っていきます。できることから始めてみませんか?
コメント