どうも、足の臭いに定評のあるkusaoです。
足の臭いが気になるあなたに質問です。

足が臭くなるような食生活してませんか?
先にネタバレしますと、暴飲暴食・脂っぽいものをたくさん食べる・お酒をよく飲む・・・こういった食生活を続けていると、足が臭くなりやすいです。

と言いつつ、実は足が臭くなる一番の要因は足に繁殖した雑菌が臭い成分を出すことです。
つまり外的な要因(足が汗をかいて蒸れるとか)が主なんです。
でも、食生活が乱れているとニオイやすい体質になってしまいますよ。
足だけでなく、体臭全般、ひいてはあなたの健康にも関わる重要なハナシです。
即効で足の臭いを消すというたぐいの話ではありませんが、ぜひ今後の参考にしてほしいと思っています。
Contents
足の臭いに「悪い」食べ物とは?
冒頭でも述べたように、これを食べると(食べすぎると)足が臭くなりやすい食べ物がいくつかあります。

最初にお断りしておきますが、これから紹介するものを食べるな!というわけではありません。
私もよく食べてますから。
ただ、摂りすぎには十分注意してほしいです。
脂っこい食べもの
フライドポテト、唐揚げ・・・揚げ物って、ホント美味しいですよね。
でも、残念ながら足のニオイには大敵なんです。
揚げ物は脂質を多く含んでいます。
こうした食べ物を過剰に摂ると、脳は体にたまった余計な脂分を出せ~と指令を出します。
そうすると、普段はニオイ成分の出てこない汗腺(体中にある汗を出すポイント)から脂分を出してしまいます。
脂ぎった汗が体中から出てきて、オヤジ臭いニオイがぷんぷんにおう・・・

人間の体には汗腺という、汗を出すポイントが体中に存在しており、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は足の裏のほか体中にあってほぼ水しか出ません。
一方アポクリン腺はわきの下など特定部位にしかなく、水分の他に体臭の元となるニオイ成分(フェロモン)を出します。
汗の仕組みについて詳しくは別記事をご覧ください。→足が臭いのは汗のせい!?意外と知らない原因と対策を解説します!
しかも、余計な脂分は雑菌にとってごちそうです。
雑菌の繁殖が進み、ニオイ成分を出すことで足が臭くなってしまいます。
肉(動物性タンパク質)
便秘になる
肉類を取りすぎると、腸内環境バランスが崩れて便秘の原因になります。
便秘が足の臭いに関係あるの?と思うかもしれませんね。
便秘になることで腸が詰まります。
便がつまっていることで本来ならお尻から出ていくはずの不要な成分が血液に乗って体中を巡ってしまいます。
便中にはアンモニア(ツーンとしたニオイが特徴)が含まれており、アンモニアも血液の中に出て汗とともに体外へ放出される際に嫌なニオイがします。
足以外の体中から出てくる可能性があるわけですから、体中がアンモニア臭くなる可能性もあります。恐ろしいですね・・・
タンパク質の分解でアンモニア発生
肉の主成分であるタンパク質を分解する過程で、これまた大量のアンモニアが発生します。
体内で発生したアンモニアを分解するのは肝臓の役目ですが、肝臓の処理能力を超えてしまった場合は、余計なアンモニアが血液に乗って体中を巡り・・・以下同文ですね。
ちなみに、一般的に日本人に比べて欧米人のほうが体臭がきついのは、この肉食中心の文化が原因とされています。
お酒の飲みすぎ
飲み会の後って、足がいつもより臭い気がしませんか?
・・・実は、本当に足が臭くなっているんですよ。
お酒を飲むと、アルコール(主成分はエタノール)の影響で肝臓の働きが鈍くなります。
先ほども述べたように、肝臓はアンモニア処理担当なのですが、肝臓が弱ると処理能力が落ちます。
するとアンモニアが体中を巡り、汗とともに体外へ放出されてアンモニア独特のツーンとしたニオイが出てくる・・・というわけです。
また、エタノール自体も肝臓でアセトアルデヒド、さらに酢酸へと分解されます。
アセトアルデヒドは血液中から体の外へ放出された際に刺激臭がします。
酢酸はお酢の主成分ですから、酸っぱいニオイがします。
イソ吉草酸と並んで、いわゆる足の臭いの代表格です。
汗の量が増える
さらにさらにお酒を飲むことで血行が促進されて体温が上がり、汗をかきやすくなります。
ここまで述べた要因も重なって、アンモニアも大量に血液に含まれていますから、より多くのアンモニアが体外に出てくることになり、臭くなります。
汗(水分)・余計な脂(皮脂)・体温の上昇・・・雑菌が繁殖しやすい環境がこれでもかとそろっています。
お酒を飲むと、足が臭くなるリスクが高まる一方ですね。
タバコ
タバコの主成分はご存じ「ニコチン」です。
このニコチン、カフェインなどと同じく脳の「視床下部」というところを興奮させます。
すると視床下部の中にある「体温調節中枢」が刺激されて、体温を下げようとはたらきます。
体温を下げるために汗の量が増えてしまいます。
この汗自体は臭くありませんが、雑菌が繁殖する原因となります。
タバコには、ニコチンの他にもアセトアルデヒドなど、ニオイの原因となる物質が多く含まれているので、足の裏に限らず体臭がキツくなってしまいます。
加熱式たばこは臭くない?
最近、アイコスなどの「加熱式たばこ」が人気となっています。
これまでの紙巻たばこに比べるとヤニ臭さが少ないというのをウリにしていますね。
ですが、加熱式たばこもニコチンやそれ以外にも多くのニオイ物質を含んでいます。

それに先ほども書いたように汗の量は増えるし、私も含めてたばこを吸っていない人からしたら「紙巻だろうが加熱式だろうが、どっちも臭い」というのが本音です。
特にアイコスって何か独特の嫌なニオイがしますよね。
ポップコーン臭というらしいですが。
足の臭いに「良い」食べ物とは?
ここからは、ぜひ食事に取り入れてほしい食材をいくつかご紹介していきます。
酸っぱいもの
酸っぱいものといえば、梅干し・レモン・お酢が挙げられます。
酸っぱさの原因となる「クエン酸」が、体の疲労回復を促進してくれるんです。
体の疲れは内臓の疲労でもあるので、この記事でも何度か取り上げている肝臓のアンモニア処理能力の低下につながります。
酸っぱいものを積極的に摂って、肝臓を元気にしてあげましょう。
酸っぱくはないけど、オルニチンも効果的
肝臓の働きを助けるものとして「オルニチン」が挙げられます。
特にしじみに多く含まれているので、疲れがたまっているときや、お酒が増える時期にはシジミ汁を食事に取り入れてみるのも有効です。
お手軽に利用するならしじみサプリも携帯しておけば、安心です。

念のためにお断りしておきますが、しじみを摂ることは肝臓の働きを助けるという意味で効果的です。
でも、しじみを摂ったから臭いがしなくなる、というわけではありません。
抗酸化作用を含むもの
活性酸素という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
反応性の高い酸素のことです。

本来、生物の体にとって酸素は有毒なんですよね。
年を取って体が衰えていくのも活性酸素が原因の一つです。
呼吸によって体内に取り込んだ酸素の一部が活性酸素になるのですが、コイツが皮脂腺(皮脂を出すところ)にある「9−ヘキサデセン酸」という物質を酸化し、「ノネナール」を作ってしまいます。
「ノネナール」は、加齢臭の原因物質としても有名ですね。
これを防ぐために、抗酸化作用のある食物を摂るようにしましょう。
他にも、りんごにはポリフェノールという物質が含まれています。
これは活性酸素の働きを抑える効果があるので、ニオイ予防になります。
抗酸化作用を含む栄養素としては、ナッツやみかんに含まれるビタミンCやビタミンEが挙げられます。
食物繊維を含むもの
便秘はアンモニア臭の原因になると解説しました。
それ以外にも、体に溜まった老廃物は、そのまま溜めておくとニオイの原因になります。
なのでサッサと体外へ出してしまいたいですよね。
体の老廃物の70%以上は便から出ていきます。
ですので、便をスムーズに出すことは足の臭いや体臭予防に効果的です。
お通じ改善と言えば、食物繊維ですよね。
ゴボウなどの根菜類、舞茸などのキノコ類、ワカメなどの海藻類を日々の食事に取り入れましょう。
発酵食品
「善玉菌」「悪玉菌」ということばは聞いたことのある人も多いはず。
腸内についていえば、善玉菌と悪玉菌のバランスが腸内環境の良し悪しを決めます。
悪玉菌が増えると便秘になったり、腸内の腐敗が進んだりと良いことありません。
善玉菌を増やすために、発酵食品を食べましょう。
身近な食材だとヨーグルト、納豆、味噌などがあります。
特に納豆やみそは古くから日本で食べられてきた食材ですので、消化もしやすく、一番日本人にとって身近な発酵食品です。
「和食」最強説
食事について調べていると、和食ってホントによくできた食事スタイルだということが分かってきました。
和食は平成25年に世界無形文化遺産に登録されるなど、長寿健康食として世界的に見直されているんですよね。
栄養バランスが取れている
和食の基本スタイルは「主食」「主菜」「副菜」「汁物」となっています。
主な料理 | 栄養素 | |
主食 | ご飯 | 炭水化物 |
主菜 | 肉、魚、大豆 | タンパク質 |
副菜 | お浸し、煮物、あえ物 | ビタミン、ミネラル |
汁物 | 味噌汁 | ビタミン、ミネラル、食物繊維 |
いろんな栄養がバランスよく摂ることができる、魅力的な食事です。
お味噌汁をシジミ汁に変えてもいいですね。
何より日本で古くから食べられてきたこともあって、私たち日本人にとって一番消化しやすい形で栄養を摂れるのがいいんですよ。
ほんの数年前には名前も知らなかったような外国産の食材が普通にスーパーで売っていることもよくありますよね。
こうした外国産の食材は、確かに栄養素は豊富でも、日本人がちゃんと消化できるか(あるいは消化するのに負担がかからないか)という点では和食に劣ります。
例えば同じカルシウムでも、日本人の場合ヨーグルトより小魚などから摂る方が吸収されやすいという研究結果もあるくらいです。
和食って塩分が多いって聞いたけど・・・?
私は昔「和食は栄養バランスがいいけど、塩分を摂りすぎてしまう」という話を聞いたことがあります。
あなたもそうでしょうか?

これ、厳密には間違っています。
むしろ、現代人は塩分を摂らなさ過ぎです。
私は、最近熱中症が増えている原因は日本人の塩分不足ではないかと疑っています。
近年、熱中症で病院に運ばれる方が増えています。
そこで熱中症の予防として、「水分だけでなく塩分もとりましょう」と言われていますよね。
なぜなら、汗とともに塩分も体外に放出されてしまうからです。
大量に汗をかくと体の水分・塩分のバランスが崩れ、体が「これ以上汗を出すのはキケン」と判断して汗を止めます。
すると、汗をかいて放熱できずに体の中に熱がたまり、熱中症になるんです。

「人間の体の70%は水」というのはよく知られていますが、正確には生理食塩水という塩水なんです。
生理食塩水は、1リットル当たり9gの塩分を含んでいます。
一方、人間は普通に生活しているだけで一日2リットルの汗をかきます。
当然、運動をしたりすればその量はさらに増えます。
単純計算すると、一日あたり2×9=18gの塩分が体から出て行ってしまうことになるんですよ。
ということは、少なくても18gの塩分を摂らないと塩分不足になってしまいますよね。
ところが、厚生労働省が推奨する塩分摂取量は成人男性8.0g、成人女性で7.0gです。
どう考えても少ないですよね。
しかも、巷には「減塩」を謳う商品がたくさん売られているので、潜在的に塩分は減らした方がいい気にさせられてませんか?
もちろん、高血圧など減塩すべき人もいるにはいますが、だからといって全ての人が減塩する必要は全くないと思います。

実は最近、若い世代で濃厚ラーメンなど「塩分たっぷりの濃い料理」が流行っているという報道があります。
あくまで私の予想ですが、和食離れが進んで塩分不足になった現代、本能的に日本人は塩分を求めているのでないかと思っているんです。
塩分不足は疲れやすさにもつながります。
もしかしたら、あなたは塩分を気にする必要のないのに、無駄に減塩して無駄にストレスをためたり、熱中症のリスクを高める生活をしているかもしれませんよ。
ですから、塩分が気になるからと言って和食を敬遠する必要は全くないです。
私はむしろ、積極的に取り入れるべきだと考えています。
和食について語りだすと止まらなくなるので、そろそろまとめに入りましょうか。
まとめ
前章では熱く語ってしまいましたが、食事は生活の基本です。
ぶっちゃけてしまうと、バランスよく食事していれば、少なくても食事が原因の足の臭いはなくなります。
私のように唐揚げが大好きだからと言って、一度に大量に食べるからニオイやすくなるんですよね。

ホントに皆さんに言いたいのは、和食中心の生活って一番日本人に合ってます。
別に長寿になりたいわけではないですが、健康的に過ごそうと思うなら、やはりバランスよく栄養の摂れる和食がベストです。
何度も書きますが、揚げ物を摂るなということではありませんよ。
バランスよく、腹八分目を心がけて食事を楽しみましょう。
・・・足の臭いの話から少しずれてきたような気がするけど・・・まぁ良しとしましょう。
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