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足を洗うこととニオイ対策について


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あるいは、しっかり洗わなきゃとゴシゴシ擦って皮膚を傷つけてしまい、逆に雑菌が繁殖する原因を作ってしまっていることも。 そこで、足を正しく洗う必要があります。
石鹸とボディソープの違い

作り方が違う
固形石鹸は、オリーブオイルやココナッツオイルなどの油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と鹸化(けんか)反応させることで作られます。(反応の名前は覚えなくて大丈夫です) 一方、ボディソープは油脂に含まれる脂肪酸を水酸化カリウム(苛性カリ)で鹸化反応させることで作られます。 ちなみにボディソープと言ってますが、いわゆる合成洗剤(洗濯洗剤や食器洗剤)の一種です。pHが違う
次にpH(物質を水に溶かした時の酸性・中性・アルカリ性の度合いを表す指標です)が違います。 固形石鹸は、弱アルカリ性です。 一方ボディソープは、弱酸性から弱アルカリ性まであります。 「弱酸性ビ○レ」など、メジャーなものは弱酸性が多いようです。石鹸とボディソープ、どっちを使うべき?

ボディソープの方が洗浄力が強い
当然ですが、固形石鹸よりボディソープの方が後に作られました。 ボディソープは固形石鹸のある欠点を改良するために作られたのです。 その改良された欠点とは、「洗浄力」。 先ほども書きましたが、固形石鹸は弱アルカリ性です。 そして体の汚れ(皮脂など)は弱酸性なんです。 ですから、弱アルカリ性の固形石鹸の場合、皮脂など弱酸性の汚れと反応して中和されると、洗浄力が落ちてしまいます。 一方ボディソープは弱酸性が主流ですから、汚れにくっついても洗浄力が最後まで落ちずにしっかりと汚れを落とすことができます。
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えっ?じゃあ固形石鹸だと汚れやニオイは取れてないってこと? というと、そんなことはありません。
洗い流しやすいのは・・・
さらに、水で洗い流すときにも違いが。
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先ほども述べたように、固形石鹸の泡が水に触れるとすぐに洗浄力が落ちてしまいます。 でもこれって逆に言うと、簡単に洗い落とせるってことですよね。
保湿成分があると・・・
さらに、ボディソープには保湿成分が含まれています。 「えっ?保湿してくれるならいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、足のニオイ対策としては良くないのです。 なぜなら、雑菌は湿気が大好きだから。 保湿された足は、雑菌にとって繁殖しがいのある場所です。 足を洗った後にはしっかり乾燥させる、これが足のニオイ対策にとって大切。 ・・・こう考えると、潤い成分の入ったボディソープは不利ですね。固形石鹸の方が、足の臭い対策には有利!

固形石鹸 | ボディソープ | |
製法 | 油脂に苛性ソーダを鹸化反応させる | 脂肪酸と苛性カリを鹸化反応させる |
pH | 弱アルカリ性 | 弱酸性~中世~弱アルカリ性 |
洗浄力 | 洗う内に落ちていく | 最後まで変わらない |
洗い残し | カンタンに洗い落とせる | しっかり洗う必要がある |
保湿 | 石鹸による | 保湿効果あり |

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※合成洗剤、というと良いイメージを持たない方も多いので一言。 別に私は合成洗剤そのものがダメだと言いたいわけではありません。 足の臭い対策を考えるうえでは不利だ、と言っているだけです。 用途によっては合成洗剤はとても便利です。 私は合成=悪、天然=良いのように、カンタンには割り切れないものだと考えています。 要するに、ボディソープは悪いものではないですよ、というのが言いたかったんです。
石鹸を使った、正しい足の洗い方は?

まずは皮膚を柔らかくします
お風呂に入っていきなり足を洗うのはNGです。 まずは3分ほど湯船に浸かるか、足湯をしましょう。 こうすると、皮膚が柔らかくなって、汚れが洗いやすくなります。泡で優しく洗う、が基本です
皮膚を適度に柔らかくしたら、石鹸を泡立てて洗うのがポイント。 体を洗って残った泡で適当に足を洗うのではなく、足を洗う用にしっかり石鹸を泡立てましょう。
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汚れを泡で包み込むように洗います。 泡立てネットがあれば、是非使ってくださいね。
タオルやスポンジよりも、手の方がおすすめ
タオルやスポンジだと、どうしても力が入ってしまいます。 特に指の間など、皮膚が柔らかくなっている部分をゴシゴシ擦ってしまうと、皮膚が傷ついて雑菌が繁殖しやすくなります。 皮膚に傷がつくと水虫などの原因にもなるので、手で優しく洗うのをおススメします。足の指の間は念入りに洗いましょう
一番汚れやニオイがたまるのが、足の指の間です。 たっぷり泡立てた石鹸の泡で、やさしく一本一本洗ってあげましょう。 洗い終わったら、シャワーやお湯で石鹸が残らないように流します。洗い終わったら乾燥させる
キレイに洗った足は、速めに乾かすとGOOD。しっかり乾燥した足には、雑菌が繁殖できません。 ただ、肌の弱い方だと、かゆみを覚える方もいるでしょう。 そんなときはワセリンを薄く塗る程度なら問題ありません。
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ワセリンを塗るにしても、一度きちんと足を乾かしてあげましょう。 中途半端に乾かしたり、保湿クリームやオイルなどを塗って足が潤っている状態が続くと、雑菌の繁殖原因になります。
固形石鹸なら何でもいいの?


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足の洗い方については分かっていただけたでしょうか。 でも、ここまで読んで「固形石鹸だったらなんでもいいの?」とか、「どうせなら安い石鹸の方がいいなぁ」という疑問が湧いた方もいるのでは?
まとめ

・足を洗う時に使うのは固形石鹸がおススメ →雑菌をほどほどにキレイにしてくれるから!! ・固形石鹸の中でも「保湿効果」をうたうものは使わない方がよい →潤いが保たれることで、雑菌が繁殖する原因となるから。 ・固形石鹸をしっかり泡立て、手で直接泡で包み込むように洗う・お風呂から上がったら、一度足を乾燥させる
これらを守って、足を洗うようにしてみてください。 最後に一つお伝えしておきます。 石鹸で足を洗えば即効で臭いが消えるか?と言われれば、正直難しいです。 だけど、継続して正しく足を洗うことでニオイの発生を抑える効果はあります。 ということで、すぐに結果が出なくてもコツコツ続けてほしい。 結局、足の臭い対策は日々の積み重ねです。 毎日ちゃんとやることやってれば、確実に効果は出てきます。 今日からでも、正しい足の洗い方を始めてみましょう!
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