こんにちは、kusaoです。
足が臭いと悩んでいるあなたへ質問です。
「毎日足をちゃんと洗っていますか?」
おいおい、バカにするなよ!とお怒りになる前に、今一度自分がきちんと足を洗えているか、見直してみませんか?
なぜ足を洗うかと言えば、足を清潔に保つためですよね。 そのためには
- どんな石鹸を使うか?
- どうやって洗うか?
- 洗うタイミングは?
こういった知識は、足の臭い対策を考えるときに必須です。
そこでこの記事では今日からでも出来る正しい足の洗い方について解説していきます。
毎日の仕事でクタクタに疲れて、足をちゃんと洗うことまで意識が回っていない・・・なんて方も多いと思います。
是非参考にしてみてください。
足を洗うこととニオイ対策について
足が臭いのは、足に繁殖した雑菌がニオイ成分を出すからです。
ということは、足をちゃんと洗って雑菌が繁殖するために必要なエサ(つまり皮脂や角質)を洗い落とせばいいんです。
ところが・・・ 足をちゃんと洗えてない人が意外と多いようです。
あるいは、しっかり洗わなきゃ!とゴシゴシこすって皮膚を傷つけてしまい、逆に雑菌が繁殖する原因を作ってしまっていることも。
そこで、足を正しく洗う必要があります。
足を洗うとなったら、まずは石鹸選びから。というわけで、まずは基本となる石鹸の選び方について見ていきましょう。
石鹸とボディソープの違い
冒頭から石鹸、石鹸、と言ってますが、中にはボディソープ派という方もいますよね。 私は固形石鹸をおすすめしているのですが、その理由を語る前に「そもそも固形石鹸とボディソープって何が違うの?」という点について解説していきます。
作り方が違う
固形石鹸は、オリーブオイルやココナッツオイルなどの油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と鹸化(けんか)反応させることで作られます。(反応の名前は覚えなくて大丈夫です)
一方、ボディソープは油脂に含まれる脂肪酸を水酸化カリウム(苛性カリ)で鹸化反応させることで作られます。ちなみにボディソープと言ってますが、いわゆる合成洗剤(洗濯洗剤や食器洗剤)の一種です。
pHが違う
次にpH(物質を水に溶かした時の酸性・中性・アルカリ性の度合いを表す指標)が違います。
pH | |
固形石鹸 | 弱アルカリ性 |
ボディソープ | 弱酸性~弱アルカリ性 |
固形石鹸は、弱アルカリ性です。
一方ボディソープは、弱酸性から弱アルカリ性まであります。「弱酸性ビ○レ」など、メジャーなものは弱酸性が多いようです。
石鹸とボディソープ、どっちを使うべき?
それぞれの違いが分かったところで、もう少し詳しい性質を見ていきましょう。
ボディソープの方が洗浄力が強い
当然ですが、固形石鹸よりボディソープの方が後に作られました。
ボディソープは固形石鹸のある欠点を改良するために作られたのです。その改良された欠点とは、「洗浄力」。
先ほども書きましたが、固形石鹸は弱アルカリ性です。そして体の汚れ(皮脂など)は弱酸性なんです。ですから、弱アルカリ性の固形石鹸の場合、皮脂など弱酸性の汚れと反応して中和されると、洗浄力が落ちてしまいます。
それに対してボディソープは弱酸性が主流ですから、汚れにくっついても洗浄力が最後まで落ちずにしっかりと汚れを落とすことができます。
えっ?じゃあ固形石鹸は汚れやニオイが取れてないってこと?というと、そんなことはありません。
実は、固形石鹸で洗った直後の足のニオイを臭気測定すると全く気にならないレベルになったという研究結果があります。
つまり、「洗い終わった時点でニオイが落ちているか」だけで考えれば固形石鹸でも十分だと言えます。
これは、足の臭いの原因物質に酸性物質が多いからです。ツンと鼻につくニオイは、イソ吉草酸や酢酸など「酸」の仲間なので、弱アルカリ性の石鹸の泡と中和されることでニオイ成分が弱くなります。
洗い流しやすいのは・・・
さらに、水で洗い流すときにも違いが。
先ほども述べたように、固形石鹸の泡が水に触れるとすぐに洗浄力が落ちてしまいます。
でも逆に言うと、簡単に洗い流せちゃうんです。
一方、ボディソープは多少水で薄まっても洗浄力は落ちません。 なので、しっかりとすすいで洗う必要があります。
そして「しっかり洗わなきゃ」と思ってついこすったり、強めのシャワーを長時間かけることで、知らず知らず肌へ負担がかかってしまいます。
保湿成分があると・・・
さらに、ボディソープには保湿成分が含まれています。 「えっ?保湿してくれるならいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、足のニオイ対策としては良くないのです。
なぜなら、雑菌は湿気が大好きだから。保湿された足は、雑菌にとって繁殖しがいのある場所です。 足を洗った後にはしっかり乾燥させる、これが足のニオイ対策にとって大切。
・・・こう考えると、潤い成分の入ったボディソープは不利ですね。
固形石鹸の方が、足の臭い対策には有利!
ちょっとごちゃごちゃしてきたので、固形石鹸とボディソープの違いを表にまとめます。
固形石鹸 | ボディソープ | |
製法 | 油脂と苛性ソーダの鹸化反応 | 脂肪酸と苛性カリの鹸化反応 |
pH | 弱アルカリ性 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
洗浄力 | 洗う内に落ちていく | 最後まで変わらない |
洗い残し | カンタンに洗い落とせる | しっかり洗う必要がある |
保湿 | 石鹸による | 保湿効果あり |
皮膚への影響をマイルドにする、という点から考えると固形石鹸の方が有利だということが分かっていただけるのではないでしょうか。
ボディソープは合成洗剤の一種、という点に引っかかった方もいるかもしれないので一言。
別に私は合成洗剤そのものがダメだと言いたいわけではありません。
あくまで、足の臭い対策を考える上で不利だというだけです。
用途によって合成洗剤はとても便利なもの。
合成・人工物=悪い、天然=良いというように、簡単には割り切れません。
ボディソープは悪いものじゃないですよ~。
石鹸を使った、正しい足の洗い方は?
足を洗うときの注意点として汚れを完璧に取りきるぞ!という洗い方では逆に雑菌が繁殖してしまいます。 なので、肌への負担を抑えながら優しく洗っていくようにしたいですね。
その点でも固形石鹸を使って優しく足を洗ってあげましょう。
まずは皮膚を柔らかくします
お風呂に入っていきなり足を洗うのはNGです。 まずは3分ほど湯船に浸かるか、足湯をしましょう。
こうすると皮膚が柔らかくなって、汚れが洗いやすくなります。
泡で優しく洗う、が基本です
皮膚を適度に柔らかくしたら、石鹸を泡立てて洗うのがポイント。 体を洗って最後に残った泡で適当に足を洗うのではなく、足を洗うためにしっかり石鹸を泡立てましょう。
汚れを泡で包み込むように洗います。
泡立てネットがあれば、ぜひ使ってくださいね。
タオルやスポンジよりも、手の方がおすすめ
タオルやスポンジだと、どうしても力が入ってしまいます。
特に指の間など、皮膚が柔らかくなっている部分をゴシゴシ擦ってしまうと、皮膚が傷ついて雑菌が繁殖しやすくなります。皮膚に傷がつくと水虫などの原因にもなるので、手で優しく洗うのをおすすめします。
足の指の間は念入りに洗いましょう
一番汚れやニオイがたまるのが、足の指の間です。
たっぷり泡立てた石鹸の泡で、やさしく一本一本洗ってあげましょう。 洗い終わったら、シャワーやお湯で石鹸が残らないように流します。
洗い終わったら乾燥させる
キレイに洗った足は、速めに乾かすとGOOD。 しっかり乾燥した足には、雑菌が繁殖できません。
ただ肌の弱い方だと、乾燥してかゆみを覚える方もいるでしょう。 そんなときはワセリンを薄く塗ればOK。これは私がアニセ薬用石鹸を使った際にお客様センターに問い合わせたので間違いないです。
ワセリンを塗るにしても、一度きちんと足を乾かしてあげましょう。
中途半端に乾かしたり、保湿クリームやオイルなどを塗って足が潤っている状態が続くと、雑菌の繁殖原因となります。
固形石鹸なら何でもいいの?
足の洗い方については分かってもらえたでしょうか。
でもここまで読んで「固形石鹸だったら何でもいいの?」という疑問がわいた方もいるのでは?
皮膚表面の汚れを落とす程度なら、安い石鹸で充分。高い石鹸=洗浄力が高い、というわけではないからです。
ただ、安い石鹸では洗浄以外に「消臭効果」まで期待できないのが現実。 洗った瞬間はニオイが取れても、しばらくするとすぐにまた臭くなってしまう、なんてこともよくあります。
足の臭いを抑える、ということで考えると、
- 肌を傷つけずに汚れを落とす
- 消臭効果を持つ
- 制汗作用で汗を抑えて湿気を防ぐ
この3つが揃っていると、良い石鹸と言えます。
とはいえ、数多くある石鹸の中からこれらの条件を満たした石鹸を探すのはタイヘンです。
そこで、これまでたくさんの消臭石鹸を実際に使ってきた経験から、トップ3を選びました。
使った様子もレビューしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
この記事のまとめです。
- 足を洗うなら固形石鹸がおすすめ
- 固形石鹸の中でも保湿効果のあるものは使わない方が良い
- 使う際はしっかり泡立てて、手を使って泡で包み込むように洗う
- お風呂上りには、一度足を乾燥させる
これらを守って、足を洗うようにしてみてください。
最後に一つお伝えしておきます。
石鹸で足を洗えば即効で臭いが消えるか?と言われれば、正直難しいです。
だけど、継続して正しく足を洗うことでニオイの発生を抑える効果はあります。 ということで、すぐに結果が出なくてもコツコツ続けてほしい。
結局、足の臭い対策は日々の積み重ねです。 毎日ちゃんとやることをやっていれば、確実に効果は出てきます。
今日からでも、正しい足の洗い方を始めてみましょう!
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