こんにちは、kusaoです。
新型コロナウイルスの流行が収まる気配がありません。
我が家でも、外から帰ってきたら
・玄関で服を着替える
・しっかり手洗い
・仕事用のカバンは玄関において部屋に持ち込まない
というルールができました。
私は大阪に通勤していることもあり、仕事から帰ってきたときの手洗いは念入りにやっています。
最近では、お店に入る前に除菌スプレーやジェルを使うのが当たり前になってきましたよね。
ところで、この除菌スプレーなんですが、アルコール以外にもいろんな成分が使われているのはご存知でしょうか。
買い物中にある除菌グッズを見ていた妻が「これってちゃんと除菌効果あるの?アルコールとどう違うの?」と私に成分表示を見せてきました。(私は大学で化学を専攻していたこともあり、妻にこういった質問をよくされます )
表示を見ると「塩化ベンザルコニウム」の文字が。
あぁ、たしか塩化ベンザルコニウムは除菌効果あるよ。
でもアルコールより効果があるかどうかは、ちょっと分からないな。
その場ではアルコール(エタノール)との違いまでは説明できず、家に帰って調べてみました。
すると、塩化ベンザルコニウムは「靴の除菌・消臭」に効果があるということが分かったんです。薬局で気軽に手に入るもので消臭できるなら、とってもありがたいですよね。
ということで、この記事では以下の内容を中心に解説しています。
- 演歌ベンザルコニウムっていったい何者?
- 塩化ベンザルコニウムの効能とは?
- 塩化ベンザルコニウムを使った靴の除菌方法とは?
それでは、さっそく見ていきましょう。 (これ以降、アルコール=エタノールとして話を進めていきます)
塩化ベンザルコニウムっていったい何者?効能は?
さて、まずは塩化ベンザルコニウムとは一体なんぞや?という疑問を解決していきましょう。
塩化ベンザルコニウムは界面活性剤の一種
塩化ベンザルコニウムは、界面活性剤(正確には陽イオン界面活性剤)の一種です。 界面活性剤ということは、石鹸や洗剤の主成分です。
その性質を利用して、塩化ベンザルコニウムは「逆性石鹸」として広く使われています。
何が「逆」なのか?
界面活性剤には「陽イオン」タイプと「陰イオン」タイプの2種類が存在します。お察しの通り、この2つは性質が逆です。
そして、私たちが普段使う石鹸や洗剤の多くは「陰イオン界面活性剤」。
一方、塩化ベンザルコニウムは「陽イオン界面活性剤」です。
普段使っている石鹸や洗剤と逆の性質を持つ、という意味で「逆性石鹸」といいます。
逆性石鹸の効果・効能は?
逆性石鹸は、私たちが普段使う石鹸に比べると、洗浄力は劣ります。
ですが、細菌やカビに作用させるとその表面に吸着して性質を変えてしまうことから、殺菌や消毒効果を持つんです。
なので、普通の石鹸で汚れを落としてから逆性石鹸を使うと、効率よく殺菌・消毒が出来ます。
特に塩化ベンザルコニウムは、手指の殺菌・消毒に力を発揮してくれることから、よくお店に備え付けてある消毒剤に使われています。
アルコールとの違いは?→手指消毒なら変わらない!
さて、妻からも聞かれた「塩化ベンザルコニウムとアルコールとの違い」についてはどうなっているのでしょうか。
めちゃくちゃざっくり言ってしまうと、「アルコールの方が殺菌・消毒の効果は高い」です。 ただし、これは「一般細菌以外の結核菌やウイルスも殺菌効果がある」という意味です。
手指の消毒に使う分には、どちらでも構いません。
消毒薬としてのランクでいうと
・アルコールは中水準消毒薬
・塩化ベンザルコニウムは低水準消毒薬
となっています。
もちろん、低水準といっても一般の細菌には効果はありますので手指消毒にはどちらでも大丈夫。
塩化ベンザルコニウムを使った靴の除菌方法とは?
ここまで見てきた塩化ベンザルコニウムの効果効能を踏まえて、靴の除菌について考えてみます。
靴が臭い原因のおさらい
当ブログでも何度か語っていますが、靴に繁殖した雑菌が臭い成分を出すことで臭くなります。
→靴が臭いのには理由がある!今すぐできる靴のお手入れ方法とは!?
ということは、雑菌をしっかり除去すればニオイの元から断つことができる、ということですよね。
では、具体的に塩化ベンザルコニウムを使った靴の除菌方法について見ていきましょう。
塩化ベンザルコニウムで靴を除菌する方法
塩化ベンザルコニウムはごく普通の薬局で手に入ります。 オスバンという商品名でよく売られていますね。
塩化ベンザルコニウムを使って、靴をつけ置きすることでこびりついた雑菌を除去していきます。 靴を一足分除菌するやり方はこんな感じ↓です。
- 先に靴の汚れを取っておく
- バケツや洗面台に水を5L張る
- 塩化ベンザルコニウムを10ml加えて混ぜる
- 1時間ほど浸け置きする
- シャワーなどでしっかり洗い流し、洗濯機で通常通り洗濯する
ここでは水を5Lとしましたが、必要に応じて量は変えてください。
要は、塩化ベンザルコニウムを500倍に薄めていれば問題ないです。
塩化ベンザルコニウムの除菌効果はかなり高い!
実際にやってみると、靴が無臭になりました。
私は持っていないのですが、調べてみると登山靴やサイクリングシューズなどの、臭いがこってりこびりつく靴でもしっかり消臭できるようです。
服でも除菌・消臭できるので、臭いが気になるものがあれば是非試してみてください。
まとめ
塩化ベンザルコニウム(オスバン)は、今の時期気になる消毒に使えるのはもちろんですが、靴の臭い対策にも使える便利なアイテムです。
薬局で気軽に変えますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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