どうも、足の臭いに定評のあるkusaoです。
私はこのブログで、足の臭いを取る方法として石鹸で洗うことをおススメしています。

ですが、「石鹸なんていらない」「石鹸で洗っても意味がない」なんていう意見がネットの口コミでちょこちょこ見かけるんですよね。
ついには「石鹸を使わない入浴」という、読んで字のごとくお湯につかるだけで石鹸やボディソープを使わない入浴法が登場してきました。
タレントのタモリさんや福山雅治さんが実践している、ということで話題にもなったようです。(「タモリ式入浴法」という名前で紹介されてたりもします)
・冬の乾燥肌がなくなった!
・経皮毒を防げる
・時間と石鹸代の節約
ということで、石鹸を使わない人って意外と多いみたいです。
むしろ石鹸を止めたら足の臭いが消えたっていう人もいるし、とある消臭靴下の販売サイトでも、石鹸で足の臭いは取れないって断言してるし・・・

これが本当なら、今まで私が石鹸で洗ってたのは何だったの?って話ですよ。
足の臭いを取るのに石鹸はいるのかどうか?
きちんと検証したいと思います。
Contents
お風呂に石鹸はいらない根拠:乾燥肌が改善された
冬になり、寒くなると気になってくるのが「乾燥」ですね。
お風呂に入った後にお肌が乾燥するのは、お湯に浸かることで皮膚表面の皮脂や「セラミド」と呼ばれる角質層のバリアが剥がれてしまうのが原因です。
しかも皮膚表面だけでなく、血行が良くなることで体の中から体温があがるので、皮膚表面の水分が蒸発しやすくなり、乾燥につながります。
そのような状態の皮膚を石鹸で洗うと、必要な皮脂まで奪われてしまうので、ますます皮膚が乾いてしまう・・・。
汗や軽い汚れならお湯またはシャワーで充分落ちるので、皮膚の常在菌バランスを崩すことにもつながりますから、あえて石鹸を使わないほうが良いという理屈のようです。
これですね、お腹とか背中とか、体の中であまり汚れない部位については確かに石鹸を使わなくてもいいと思います。
大した運動もしていないなら、湯船に浸かるだけで充分汚れは落ちます。
ですが、どうしてもお湯だけでは雑菌だったりニオイが取れない部位はあります。
それが、わきの下だったり足の裏なんです。
足の臭いの原因であるイソ吉草酸は、ごく少量でもニオイを感じるので、しっかり洗い流さないと、お風呂から上がってしばらくするとまた臭くなることも。
イソ吉草酸を出す雑菌とともに洗い流そうと思ったら、石鹸を使って洗うほうが効率が良いです。

ですが、私は無理でした。
足の臭いの根本原因を除去する、という点では石鹸で洗うのは一番効果的だと思います。
また、わきの下にはアポクリン腺という汗腺(汗が出るところ)があり、ニオイ(フェロモン)が出やすいんです。
これもお湯だけだと取れづらいので、石鹸で洗うほうが良いですね。
あと、女性だったらメイクや日焼け止めはお湯だけでは取れないので、メイク落としや石鹸などでちゃんと洗わないと肌トラブルの元です。
・・・というか、そもそもさっきも書いたように、お湯に浸かることで肌は乾燥しやすいんですよね。
お風呂に入る時点で、お肌がある程度乾燥することは仕方ないよねぇ、という話なんです。
必要な人は乾燥防止のために、お風呂上りにオイルやクリームを塗ればいいわけですし。

というわけで、この章の結論。
乾燥肌をマシにする、という意味では、石鹸を使わないというのは理屈に合っている。
ただし、足の裏やわきの下など、一部についてはお湯だけで臭いや汚れは取れないので石鹸を使うほうがよい。
お風呂に石鹸はいらない根拠:経皮毒を防げる
経皮毒っていう言葉、知ってますか?
実はこれ、皮膚から吸収される毒のことをいうんです。
石鹸やボディソープを使わない、と言う人の中には、「石鹸やボディソープを使うことによる経皮毒を防げるから」ということを根拠にしている人がいるんですが、これって本当なんでしょうか?
市販品で経皮毒の心配をする必要はない
これが私の結論です。
経皮毒について調べてみると、○○大学病院のお医者さんだったりが石鹸やボディソープは悪だ!と言わんばかりに語っています。
ですが、現在日本で市販されている石鹸やボディソープで経皮毒にはなりません。
しかも、石鹸やボディソープってお湯で薄めてから使いますし、そもそも肌に触れている時間も長くて数分。
いや、その数分でも体に影響あるかもしれないじゃん、と思うかもしれませんが、たった数分で体に影響あるくらい吸収されるような成分を含んでいるんだとしたら、それは単なる石鹸ではなく、もはや医薬品です。

でも石鹸を使って肌が荒れたんだ!と言う人もいるでしょう。
残念ながら、肌の強さは人それぞれですし、全ての人がアレルギー症状を起こさないような安全なものはありません。
そもそも、そういったトラブルの原因として、「石鹸をちゃんと洗い流せていなかった」ということがよくあるようです。
皮膚にずっと石鹸がついてたら、そりゃあかぶれたりしますよね。
あるいは、ゴシゴシ洗いすぎる、これも問題です。
足の洗い方については別記事でもまとめましたが、泡で包み込むように優しく洗うのがコツです。
⇒足を洗うなら固形石鹸を選ぼう!正しい洗い方でニオイケアしませんか
権威のある人やメディアに言われると、つい信じてしまうかもしれませんが、少し化学の知識があれば、「何か変だよな?」とだまされずに済みます。
経皮毒を心配して石鹸を使わないんだ、と言う人はこれから安心して石鹸を使ってください。
ついでに脱線しますと、「コラーゲン配合化粧品」を使って肌ぷるぷるになる、っていうのもかなり怪しいんですよね。
コラーゲン配合化粧品を肌に塗ったところで体に吸収されることはありません。
(せいぜい、角質層のごくごく表面までですかね。数日もすればはがれてしまいます。)
あれはコラーゲンのもつ保湿効果によって肌がしっとりしたように感じるだけで、使い続けたら肌にハリが出てくるなんてことは考えられません。

専門家でも何でもないお前の意見、誰が信じるか!と思うかもしれませんね。
でも、ここで書いたことは高校レベルの化学で理解できる話です。
そもそも石鹸の経皮毒、なんて言ってる人の意見を聞いてみても、具体的なデータが出てこないんですよね。
どうも、合成洗剤=悪という前提でいろんなことをとらえているような気がします。
あ、ちなみになんですけど、肌から吸収される成分を持つ石鹸を一般人でも気軽に購入できる価格で販売できるんだったら、世界中がひっくり返るくらいの快挙ですよ。
お風呂に石鹸はいらない根拠:時間と石鹸代の節約
これは、確かにその通りだと思います。
でも石鹸代はともかく、石鹸で体を洗う時間ってそこまでかかりますか?
ほんの数分をケチることで、ちゃんと汚れやニオイが取れていないリスクの方が私はイヤですね。
でも、足の裏や顔など、気になる部分以外は省略していけば、保湿対策もラクチンになるし良いかもしれないですね。
まとめ:私は石鹸で足を洗い続けます
というわけで、私はこれからも石鹸で足を洗っていきます。
少なくとも、お湯だけでは私の足の臭いは取れなかったからです。
もちろん、そのほかの部位も、ゴシゴシ洗ったり、強めのシャワーをずっと肌にあてるのは肌を傷つける原因なのでNGです。
経皮毒もそうですが、化学が絡んだ製品となると、どうも怪しい「陰謀論」的なハナシが出てくるんですよね。
化学に携わる人間としては、化学のありのままの姿を知ってほしいなと願うばかりです。
私自身もそうですが、これだけメディアが発達していると、何が正しいのか分からなくなってくることがあります。
そんな時には、どんな理由があってこういう結論に至ったのか?を冷静に考えるとよいです。
何となくの先入観だけで物事をとらえると、あとあととんでもない間違った判断をしかねません。
・・・なんか深い話になってしまいましたね。
とにかく、石鹸は正しく使えばちゃんとニオイ対策できますから、安心して使ってほしいと思います。
管理人おススメの消臭石鹸は、こちらのページで紹介しています。
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